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株式会社 明興テクノスさま

解決した課題

導⼊前
4年前よりサービス提供を開始したクラウド上で施設の監視や設備管理が行える統合型クラウドシステム「MeTIS-c※」。
※Meiko Thinking Integrate SolutionSystem-cloud
サービス立上げ当初は、自社のデータセンターと事業所の二カ所でシステムを構築し管理していたが、近年、自治体クラウドシステム導入の要件として「二カ所のデータセンターを用いたシステムの2重化」を要求されることが多くなり、それに応じて第二拠点を事業所から自社以外のデータセンターへ移設した。BCP対策として離れた二カ所のデータセンターで稼働させることで、より強固な基盤の構築ができた。
その後、データ量の増加を受けシステム増設のタイミングで新たな第二拠点への移設を検討。第一拠点とも距離があり、建物免震かつ信頼性のあるデータセンターを探していた。
導⼊後
MeTIS-cの第二拠点となるシステム基盤を建物免震仕様のQicデータセンター(現QTnetデータセンター)に設置。通常時はもとより、災害時も自治体の上下水道設備の管理・監視サービスの提供が安定的に継続できる体制が整った。また、九電グループ会社が運営するデータセンターであることから、自治体のお客さまにも信頼をいただいている。
まとめ
MeTIS-cは、主に自治体のお客さまに利用いただいているサービスのため、システムの導入要件を満たす必要があった。Qicデータセンター(現QTnetデータセンター)を選定した決め手は、建物免震構造をはじめとした高信頼ファシリティを備えていること、福岡事業所からの駆け付けが可能なこと、九電グループ会社が運営するデータセンターという安心感であった。
サービス提供前より、エンドユーザーの見学対応などのリクエストにも迅速に対応してもらい助かった。システム機器の設置時もトラブルなく、現在も安定稼働できている。データセンターへの入館手続きなどもポータル上ですぐに申請できるのでとても便利である。

導入の背景

公共インフラを守る高い技術と信用の蓄積でさらなる高みを目指す
キューデンインフォコム(現QTnet)「株式会社 明興テクノスさま導入事例」株式会社明興テクノス 本社ビル

私たちの暮らしに欠かせない水や電気は、重要なライフラインであり、決して停まることが許されないため安定運用が必要となります。

株式会社明興テクノスは、上下水道設備のシステムを総合的に管理・監視するシステムや制御盤・配電盤を自社で開発・製造し、現地施工から保守までを一貫体制でお客さまへ提供しています。

現在、一番力を入れているのが統合型クラウドシステムMeTIS-cです。従来のシステムではお客さまの固定拠点に中央監視装置を設置する必要がありましたが、MeTIS-cは離れた場所に点在する施設の情報をM2M/IoT技術とモバイル回線を用いた通信によりデータセンターに蓄積し、その情報を「いつでも」「どこでも」タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末で確認ができるなど、お客さまのイニシャル・ランニングコストの削減につながっています。

施設の管理・監視データの増加に伴うシステム増設に対応できることや第一拠点とも距離があり、建物免震かつ信頼性のあるデータセンターにMeTIS-cのシステム基盤を設置することが必須条件でした。

導入のポイント

九電グループが提供する高信頼ファシリティのデータセンターが決め手に

上下水道設備の情報を預かるMeTIS-cは、第一拠点、第二拠点ともにアクティブ/アクティブのシステム構成となっており、各施設に設置されているスイッチや計器の情報がリアルタイムに収集され、「いつでも」「どこでも」確認できるようになっています。
MeTIS-cの安定運用を継続するため、データセンターの選定では、建物免震であること、最寄の事業所から駆け付けが可能であること、信頼性のある事業者が提供するデータセンターであることが条件でした。 そこで、同じDCXA※参加企業であったことや営業担当の柔軟な対応、自治体のお客さまに安心していただける九電グループの高信頼データセンターであるということが決め手となり、キューデンインフォコム(現QTnet)を選定しました。

※データセンタークロスアライアンス
国内にある複数のデータセンター事業者がBCP/DRサービスの実現などデータセンター事業の活性化を目的にアライアンスを締結

キューデンインフォコム(現QTnet)「株式会社 明興テクノスさま導入事例」↑MeTIS-cシステム構成図(明興テクノス提供)※Qicデータセンター(現QTnetデータセンター)

今後の展望

キューデンインフォコム(現QTnet)「株式会社 明興テクノスさま導入事例」株式会社明興テクノス システム本部 システム開発部 開発課 課長兼データセンター長 内田さま

現在MeTIS-cは、鹿児島の自治体のほか、宮崎・福岡・沖縄の自治体へ展開しています。また、最近では関東でもサービス展開を始めました。
設備台帳や点検などの機能は、水道に関わらず展開できるように作っており、地図情報機能についても、様々な使い道が模索できます。現在は、水道関係で自治体のみの展開となっていますが、今後は上下水道に関わらず、一般の企業さまの設備の維持管理にお役立ていただくシステムとしての展開を視野に入れ、営業をかけているところです。今後は、顧客数の増加に伴い、データセンターの利用についても随時増やしていく予定です。

キューデンインフォコム(現QTnet)「株式会社 明興テクノスさま導入事例」↑監視ネットワーク「TRUST」での監視の様子

また、このMeTIS-cは「いつでも」「どこでも」各種施設の情報がクラウド上で確認できるシステムですが、さらに、ライフラインの安定した施設運用管理をより強固なものとするために、お客様の業務サポートと確実な監視を目的として明興テクノスでは監視センター「TRUST」を設け、24時間365日体制の監視サービスを展開しています。

明興テクノスは、創立70周年を超えて、製造から管理・保守まで、何でもできるメーカーを目指し、さらなる高みへその一歩を踏み出しています。

本事例は、2018年12月時点における情報です。
「キューデンインフォコム」は2019年7月に「QTnet」と合併しました。

Point

  1. 自治体のお客さまのシステム導入要件を満たす、建物免震構造をはじめとした高信頼ファシリティを備えたデータセンター。
  2. 最寄りの事業所から好アクセスな立地環境。
  3. 九電グループ会社が運営。

導入サービス

株式会社 明興テクノスさま

事業内容
各種施設電気設備等の設計施工、システム開発、配電盤制作、保守、設備監視、販売代理店など
所在地
本社:鹿児島県鹿児島市小松原1丁目10番8号
資本金
5,000万円
従業員数
196名(2018年12月時点)
URL
https://m-technos.co.jp/